今日のできごと9/12

僕ら(仮に僕らだとして)が、ひょんなことから体育倉庫を爆発(*1)させてからおよそ2日後(*2)、体育倉庫にベースキャンプをはっていた軍曹(*3)と熱血先生が言い争いをしているところを、ひょんなことから軍曹は死んだと思いこみ葬式まで挙げ、そのまま傷心の旅に出た教頭(*4)に手紙を書いていた僕が目撃した。
奇しくも軍曹は下半身裸で、対する熱血先生はといえばお気に入りのランバダスタイル(*5)だった。
そう、あの日(*6)とまったく同じ、まるでデジャブだ。

「だから、俺の住むところが無くなったのはあんたんとこの生徒のせいだろうが!」
軍曹はアンダーザヌードスタイル(*7)のくせにやけに自信満々だったし、上半身はもともと無い(*8)わけだから、言ってみれば下半身が熱血先生にわめきたてている、という日常的にも、中学校生活的にも、かなり異様な光景ではあった。
けれど、熱血先生はそんなことどこ吹く風で軍曹をたしなめた(*9)。
「軍曹、あなたの仰りたいことはもっともです。けれども連中(*10)にとっても悪気、いわゆる故意によるある特定の人物に対する攻撃ではなかったのです。強いてその行為に理由をつけるとすれば、これは連中の「下半身のみの人間が中学校の体育倉庫に存在するはずが無い」という油断から生じた、非常に偶発的な事故だと言えるのです」

「おい!俺が下半身なのは承知の上だ。言いっこなしだろ、それは。ともかく四の五の言ってねえで、俺のベースキャンプをどうにかしろ!」
下半身の癖に・・・
僕がそう思ったその時だった。
熱血先生の熱血たるゆえんであるところが余すところなく発揮されようとしていた。
先生は、パリっとしたブレザー(*11)から素早く小刀を取り出すと、自分の首筋にあて、一気に引いた。
首筋から鮮血が迸り、軍曹を赤く染める。
「あっち!熱っちい!なにこれ、熱湯かと思うほど熱い!」
完全なる”赤”に変化した軍曹が悲鳴とともに逃げ去って行くのを確かめてから、僕は熱血先生に近づいた。
「先生、僕たちをかばってくれてありがとう。あんな気味悪い生物にもし突き出されていたら僕らはきっと・・・(*12)」
「ん?君は確か、私のクラスの生徒だったね。悪いが今考え事をしているからどこかへ行ってくれないかね?」
僕は先生に頷きかけ、まだ首から噴出している血に気をつけつつ、僕の仲間に知らせるために教室へと駆け出した。
「さすが僕らの熱血先生!僕らも先生みたいな大人になれるといいな」
と筆でデカデカと書いた半紙を掲げながら僕はいつまでも走り続けた(*13)。

*1:およそ2トンのダイナマイトを使用した。
*2:その2日間で、爆風に巻き込まれた生徒全員をすべて改造人間にするための機関が発足された
*3:キャンプ地は跳び箱の中
*4:バーのママを副業としている29歳、ハイチ人女性
*5:ランドリーでダバダバスタイルの略(紺のブレザーに503のデニム)
*6:長渕剛が長髪の兄ちゃんから急にワルぶりだした日
*7:レッチリの名曲といえばアンダーザブリッジであるが何の関係もない
*8:むしろ上半身ってどっからどこを言うのか?疑問である。
*9:8の次が9というのは世界的な常識である。
*10:もちろん、先生の飼育している金魚のことである。
*11:個人的にブレザーが一番似合うタレントは吉田栄作だと思う。
*12:おそらく1泊2日の伊豆旅行にご招待されたことだろう。
*13:この中学の廊下はブラジルまで続いているという。

※この日記は「今日のできごと」によって作成されています。http://ma.mixi.net/19223/こんにちは、今日野にゃーすけです。では肉第さん、今日もよろしくお願いいたします!にゃ:今日、なに食べた?肉第:タラにゃ:今日、猫見た?肉第:あいつまたいつもの場所にいた。タラ少しあげた。にゃ:今日、泣いた?肉第:固え涙だなあ、と思ったら目ヤニだった。にゃ:お答えありがとうございました。肉第さん、今日は充実した日でしたね!シャワー浴びてさっぱりすると明日はもっと良い日になりそうですね!ではまた!