悪夢フランシス

同僚に「最近、毎晩ゴロリが夢に出てきて困る」と言ったら、物凄い食いついてきたんですが
「ところでゴロリってなんすか!?虫?」と全くわかっていない様子でありましたので、
得意のプレゼン能力を駆使して説明しようとしたんですが
「ほら、鼻がコッペパンみたいな…」と言ったところで、自分でも"なんてひどい例えなんだ!"と己の例え下手さに翻弄されてしまい「まあ、アレだ、なんか下半身がモフモフしたクリーチャーだよ」とお茶を濁しました。
なんとか危機を乗り越えてホッとしたんですが、彼は"クリーチャー"という言葉に敏感に反応したらしく「マジっすか!バイオ(ハザード)に出てくるヤツっすか?」とグイグイ興味を示しだしたので、その場から逃げるように立ち去りました。
くそう!ゴロリがもっと形容し易い形態だったら僕はこんなに苦労することはなかったんだ!
憎い!ゴロリ(鼻がコッペパン)が憎いぞー!
夢の中にも勝手に出てきやがって!しかもゴロリのくせに声はタップくんだった。
あ、タップくんというのは「フワフワしたマッシルームみたいなヤツ」です。
相変わらず例え下手。

ではっ!

泥沼グルメベスト10

そんなの、泥団子に決まってんだろうが!

こんにちは、怒り心頭の山本益博です。
わんぱくキッズの作る泥団子を、わんぱくキッズが食う。それが地産地消の真髄。大地を慈しみ、感謝する。ついでに百合の紋章。ああ、母なる大地よ。オン・ジ・アース…

僕が言いたいのはそんなことではない。
地球に感謝したいのはやまやまだけどさ、あれって多めの木とか海の集合体の丸よ?球よ?(丸川珠代?)
そんな丸の親玉よりは、もっとひき肉とかが集合した丸の方がずっと尊い。僕にとっては。
それは、ミートボール。
だけど、ミートボールはお価格の方が、お高いでしょう?(ここで嫌らしい笑顔で円マークをチラリ)

だから僕は代わりに泥団子を作っては食うのであります。
地方の干潟で僕を見かけてもどうか声をかけないで。泥団子の生成にはとんでもない集中力が必要だから。あたかも、神が土からヒトを創造した時と同じ集中力です。

ですから僕は、干潟の真ん中で、いつか本物のミートボールが食えるようになる日まで泥団子を作り続けるのです。

上杉TUTAYA(タッチ)

真夏の白昼のことである。
有名なレンタルショップ
目当てのDVD作品を手に取り、さあカウンターへ、と歩き出すと声をかけられた。
「君の手に持っているのは何かい?」
パッと見たところ青年である。だが、青年である保証はない。なぜなら掛け軸の中に描かれた青年であったからだ。つまり、私の眼の前に、同じくらいの背丈の掛け軸がいるのである。
軸の中の青年は、悲痛な面持ちをしている。俯き加減の面には世を儚んだもの特有の美しさがあった。さぞかし名のあるものの筆であろう、幽玄な筆の流れからもそれがうかがえる。
青年は私の持っている会員カードに興味を示したらしかった。
私は、濃い青を基調とした四角の真ん中に店舗の頭文字を表すアルファベッットが黄色く抜かれているカードを軽く振り「レンタルの会員カード」
「真逆、それは昆布だろう」
青年が少し馬鹿にしたように言う。水墨画なので表情は変わらないが、声色は確実に馬鹿にしている時のそれだ。
どこが昆布なのだ。どう見てもプラスチックでできた、手のひらサイズのハンディカムである。否、ハンディカムではなく、カードである。
「どう見積もったって昆布であろう」
見透かしたように言う。語気が強い。自信に満ち満ちている。ただの古紙の上の絵のくせに生意気であるが、その匂い立つような古さに圧倒されてしまった。
「これは、昆布なのかい?あの海産物であり、北海道でとれるものにだいぶ地味があると聞くが・・・」
矯めつ眇めつ、手の内のものを眺めていると、段々と昆布に見えてくるから不思議である。
掛け軸は揚々としている。
「昆布であろう。それも利尻の産」
「利尻」
「左様」

そんなやり取りをするうちに、これは完全に昆布であると認めざるをえなくなってしまった。
だが、レンタルカードであるという疑念も捨てきれない。
思い切って、カウンターの向こうにいる店員さんにジャッジメントを委ねることにした。彼ならそう、真実を知っている。なぜなら、彼の胸のネームプレートには「見極め係」と記されていたからだ。
昆布8割、カード2割の平べったい四角を差し出すと、待ってましたとばかりに手元のスキャナをカードに当てた。
「ブピー!」店内に軽快なビープ音が鳴り響き、周りに居合わせた居直り強盗が振り返る。
昆布か?カードか?皆が期待に胸躍らせているのがありありと伝わって来る。
レジの金額表示欄に目をやる
そこには、デジタルに輝く「海苔」の文字がはっきりと映し出されていた。
「ふむ、有明の産」
掛け軸の中の青年がしたり顔でつぶやいた。
私は、往年の矢吹ジョーを彷彿とさせる、渾身のストレートで、掛け軸をぶち破った。
瞬間、居直り強盗たちは歓喜の声をあげ、ジョーペシ関連の映画を全て奪って南西の方角へと逃走した。
太陽が白く燃え、レンタル店は掛け軸もろとも一瞬にして虚空へ消失した。

満貫スプートニクス

そうこうしているうちに、最後の記事を書いてから5年もの月日が経過してしまっていた。
時の流れのはやきことよ風の如し。
などと武田だか上杉を気取っている場合ではなく、久しぶりに自分のアカウントを(後退催眠を駆使しつつ)思い出したので書いてみる有様。

5年というのは文字に書き起こしてみると、約半分なので割と少なめにみえるのであるが、ヒトの年齢でいうと、0歳児だったジョディフォスターが子役のスタートを切るまでの年数になるので非常に長く、そして濃密な数字だと言えよう。彼女が育った家庭環境、そしてアバアバとよく分からない言語から、ナイススピーキングイングリッシュに成長する過程には様々な出来事があったことであろう。
私は、ジョディのような5年間を過ごしてきただろうか?
答えは「否」である。
この5年のあいだ、私が成し遂げたことといえば、嶋大輔とその辺に落ちている陰毛が異なるものだということを認識したことぐらいである。ようこそ、一般人の世界へ。と両手を広げて迎え入れてもらった感がある。
キチのガイから小市民へ。これは良く考えれば素晴らしい成長と言えよう。そうそれはまるで、ジョディフォスターが、タクシードライバーに出演してから羊たちの沈黙の主演に抜擢されるくらいの。

そんなわけで、私は今日も部屋に落ちている謎の陰毛と勘違いしているものとの区別をつけるために畳の目に必死に目をこらすのであった。

ではっ!

幕の内2011

久しぶりに大喜利の大会に参加します。まさかのチーム戦。
ゴルゴンゾーラを投げ出さないでくださいってサイトでございます。

参加メンバーをみたらば、そうそうたる面子ばかりで「すごいなあ」とか他人事のように参加しているのも前回と同じ感じです。
自分のチーム以外で応援しているのは冷凍さんと夕焼けさんです。
ボケ天とかボケノートの時から、PCの画面の前でよだれを垂らしつつ「すげえ」しかいえなくなるほどのボケを書くので好きなんです。
ずいぶんとボケる場は久々なのであんまり近況とかわからないんですけども、楽しんで参加できたらいいなあ、と思っています。

優勝はもちろんしたいんですけども、「ジョンベネちゃんのふわふわ魂日記」が一番優勝しそうです。
だってみんなが大好きなカニの名を冠した蟹江さんがいるし。

でも一番優勝して欲しいのは「いざ進めやキッチン」ですね、大将の名前からして素敵すぎますし。
どうしてるだろうなあ、べトちゃん。

そんな感じで長期戦ですしゆるゆるやってきたいと思います。
しょっぱなすべった感満載ですけど。
ではっ

ライクア蠱毒

ドアを開けると、玄関先に虫の死骸が落ちてることがよくある。
夏なんかは、大多数がカナブンの死骸だったりすんだけど、アレなんなんだろ。
夏だけだったら「カナブンがよく死ぬ団地だなあ」くらいにしか思わないんだけど、年がら年中、わりと死骸が転がってるので非常に不吉な感じがする。
なんか変な気とかが出てるのかもしれない、家からショワーって。

古い呪術の種類で蠱毒ってのがあって
各方面から強暴だと噂されている色んな虫をひとつの坪とかに入れて最後まで生き残ってた虫が最強ってことで、呪いに使用することがある。
まあ、例えなくてもいいんだけど、プロレスでいうとバトルロイヤルみたいなもんですね、全日の新春バトルロイヤル。
で、「もしかしたら団地全体が大きな入れ物で、僕の家の中にいる虫的な何かの毒素が強くて、そのせいでカナブンがすぐ死ぬのでは」と考えたんですが、この家で一番虫っぽいのは僕だと気づいて驚愕した。ギイギイ。

あと、カラスがスゴイ多いのも恐怖をあおりますね。
そのせいで家の中でも必要以上にビクビクしてしまう。
この間なんか「うわ!白蛇の死体が転がってる!」って驚いてたらただのビニールテープだった。
怖がりすぎ。リスか、まったく。あいつら、頬袋に詰め込んでいるのはなんだ、綿か、あれ。

とにかく、わりと不吉なことが多い団地なんですが、近所に住む中国とかそっち方面の方々が面白いので(恐怖とギョウザの比率が)フィフティフィフティでなんとなくOKす。

ではっ

年末モチ騒動と今年の抱負THEライトニング

年末はどうやら、半裸で過ごしていたように思う。
31日に奥さんが拵えてくれたおでんを半裸でつつく。
「牛スジは串に刺さないのが実家流」と奥さんが豪快に言い放つのを聞きつつ
「確かに串に刺さっていないぶん、食べやすいうえに肉の重量感も感じられる・・・Ummm」と納得の半裸。
余談だが、カラオケの字幕でハミングのとこは「Ummm」とかいれてるとこと「Fmmm」と入れてるとこがりますが、完全に歌い手側によってのもんなんだからアレだなあとか思います。
ハミングとかあんまり指示しないで欲しいとも思う。うん。

さて、除夜の鐘打つ前に、毎年恒例のダイナマイト(もちろん発破のことではない)観戦。
半裸どもがリングで悪戦苦闘しているのを眺めながら
「同じ半裸でも、暖房の利いた部屋にて、おでんをつまみつつグダグダの半裸のげに素晴らしきことかな」と幸せに浸るも、アツアツおでんの汁がかかり、悶絶。
みんな、ちくわぶには十分気をつけよう。あれは白フニャの殺人兵器だ。

ひとしきり悶絶(およそ2時間)しているうちに年を越していることに気付き、半裸でニューイヤージャンプしたところを、またもちくわぶ汁の洗礼を受ける。

その後、ビデオ(テープのほう)録画した「笑ってはいけないスパイ」を半裸で観る。2011年も半裸は続く。
途中、アツアツ石ころのくだりで笑い転げながらも「板尾だけが真実なのだ」と確信し、就寝。

元旦に到着した年賀状に返信しようとするも、半裸が祟ったのか風邪をひく。
半裸で苦しみながらも購入した年賀状は封さえ開けないままで、反省。
少し回復した3日の朝に、奥さんがモチを焼くという。
ああ、正月はモチですからなあ。これはありがたい。とグンネリしていると、もう焼けたとモチを載せた皿を運んできた。
なんということだ、モチが焼けるのが早すぎる。モチは以外と遅く焼けるものと思っていた。
だが確かにマタイ書にも「早モチは一年の計にあり」とかいうようなことが書いてあった気がするのであまり気にせずモチを喰う。うまい。
あまりにうまいので今の今までモチを喰いながらこれを書いている。嘘である。初嘘である。

で、今、TVで「今年もファッションと天気をお送りします!」と言っていた気がするんだけど、ファッションとお天気ってなんの関連性があるんだ?
と耳を傾けてみると、街角インタビューみたいなのをしていた。
「今年はどんな服をきたいですか?」というレポーターの質問に
「あの、モコモコしたやつ」と答えていた女子大生っぽいひと!ダウンくらいわかれ!言えれ!
まあでも、モコモコしたやつ、着れるといいね。

結局のところ、そんな感じで年末年始と”半裸かおでん”か”半裸とおでん”みたいなアレでグダグダでしたが今年も半裸でがんばります。

ではっ!