ライクア蠱毒

ドアを開けると、玄関先に虫の死骸が落ちてることがよくある。
夏なんかは、大多数がカナブンの死骸だったりすんだけど、アレなんなんだろ。
夏だけだったら「カナブンがよく死ぬ団地だなあ」くらいにしか思わないんだけど、年がら年中、わりと死骸が転がってるので非常に不吉な感じがする。
なんか変な気とかが出てるのかもしれない、家からショワーって。

古い呪術の種類で蠱毒ってのがあって
各方面から強暴だと噂されている色んな虫をひとつの坪とかに入れて最後まで生き残ってた虫が最強ってことで、呪いに使用することがある。
まあ、例えなくてもいいんだけど、プロレスでいうとバトルロイヤルみたいなもんですね、全日の新春バトルロイヤル。
で、「もしかしたら団地全体が大きな入れ物で、僕の家の中にいる虫的な何かの毒素が強くて、そのせいでカナブンがすぐ死ぬのでは」と考えたんですが、この家で一番虫っぽいのは僕だと気づいて驚愕した。ギイギイ。

あと、カラスがスゴイ多いのも恐怖をあおりますね。
そのせいで家の中でも必要以上にビクビクしてしまう。
この間なんか「うわ!白蛇の死体が転がってる!」って驚いてたらただのビニールテープだった。
怖がりすぎ。リスか、まったく。あいつら、頬袋に詰め込んでいるのはなんだ、綿か、あれ。

とにかく、わりと不吉なことが多い団地なんですが、近所に住む中国とかそっち方面の方々が面白いので(恐怖とギョウザの比率が)フィフティフィフティでなんとなくOKす。

ではっ