ドレッシング奉行

酒飲み達の宴。

「正直ベースで話をすると」て話をする前にいう人がいるます。周りのみんなは「おかしいな」と思いながらも特に気にしません。僕はすごい気になります。ではっ

友人に「サラダのドレッシングは、飲み物なんです」
と公言して憚らない人がいます。
とあるランチでのことです。

それを聞いた隣の席のダメ中年の僕は
「バカヤロウ!ドレッシングは飴と鞭で言うならば飴だ」
と心の中で叫びつつ、無視してハンバーグを頬張っていました。
野菜は鞭です。すっげー頑張らないとサラダが食えません。
ちなみにランチをしたお店のオーナーである妙齢の女性は、「うちはトイレ無いよ(その言葉の後、トイレっぽい所からスッキリした顔で人が)」とか「水はセルフだから(直後、ウェイトレスさんが水を)」とか、物凄い嘘をつくことで有名です。
彼女は、飴と鞭で言えば、鞭と鞭であり、非常にやっかい。

閑話休題

件の彼は、"飲み物だ"というドレッシングを大量にかけたサラダに咳き込みながら、僕の皿へステーキを寄越しました。
彼にとっては肉が鞭なのでしょう。

その光景を物悲しそうな目で黒人コックさんが見つめていました。
そのコックさんにとっては、肉も野菜も「飴」なんだろうな、としんみりしつつお金を払って店を出ました。
外に入道雲が出てればいいのに、と思いましたが、冬なのでそんなことはありえませんでした。

そんなことを思い出した朝。

ではっ