電子vs木

このあいだ実家に帰ったついでにあまりにも暇だったので小学生時代にうろついていた界隈を散歩してみることにした。

目的が無いとやる気も出ないのでとりあえず「あの頃あった駄菓子屋探訪」という名目でスターリと歩き出す。順調だ。あの頃のように身体は軽くはないけれど、その分デカクなった身体で歩幅をカバー。

ターゲットは3軒。

もう20年は離れていた場所にも関わらず、足が覚えているのか考え立ち止まる事も無くスムーズに。

1軒目はあの頃と同じ場所に同じ風景のまま残っていた。
店のオヤジさんは当然僕と同じく年を重ねているはずなのに変わらない。
驚きのあまりワタパチとワタガムをそれぞれ買う。
会計の途中「イナバウアー・・・か」と店主。
何があったんだろう。

店を出てすぐ横の坂を上がり2軒目へ。

民家になっていた。
夏になるとスダレを立てかけていたアイスの冷凍庫があった場所には背の低い門柱が。
30円の変なゲーム台があった所には真新しい水飲み場が出来ていた。

回り道をして、3軒目へ。
やっぱり民家になっていました。

そりゃそうだと思いつつ、近くにある小学校(母校)に進入し、グラウンドの端っこにある石段で5分くらいボーっとする。

腕時計をみると17時。まだ明るい。

駅へと続く坂を、この夕方のダルダル感覚は小学生のあの頃のままだとちょっと嬉しくなりながら下りた。