あの日あの時

2001.9.11
世界中がアメリカに注目したあの日。

真夜中にたまたまつけていたTVから突然流れ出したつくりもののような映像に釘付けになり、それが"本当の事"だとわかった途端、いてもたってもいられず自分のHPの掲示板に書き込みをした。

「みんなテレビつけろって!」

数分後、訪れる人もまばらな掲示板に当時出合った方からメッセージが書き込まれていた。
今でも交友のある方だ。

こうして掲示板で少しばかり熱く語った思いは今でもまだ覚えている。

そしてそれから4年後の今、ある映画を観にいった。
ランド・オブ・プレンティ
ドイツの鬼才"ヴィム・ヴェンダース"監督のロードムービーであった。
"アメリカ"を象徴するような男であり、また自分もヴェトナムで深い傷を心に負った主人公ポール。
その姪でイスラエルから10年ぶりに戻り、伝道所で働く20歳のラナ。
"1人でアメリカを守り抜く"事に捕らわれ周りの見えなくなったポールと、そんな伯父を温かい目で見詰めるラナがアメリカの今日を生き抜いていく様が映し出されていた。

映画館を出ると既に夕闇に包まれた町を、大勢の人が足早に過ぎていく。忙しそうな人、愉快そうにおしゃべりをしながら歩く集団。
現実はここだ。

こんな世界がまだまだ続きますように。