「第四解剖室/S・キング」を読んでいます。

もうひとつの短編集「幸運の25セント硬貨」とセットで出版されているところはかの中編集「恐怖の四季」を思い起こさせますがどちらかというとあそこまでキッチリとしたものではなくて気軽に読める感じです。
その中に「黒いスーツの男」という一編があるのですが、これはキング作品の中でも群を抜く恐怖感。
ノスタルジックな思い出の中から無理やり引き摺り出されたトラウマを的確に。キングはこういうところの読ませ方が美味いです流石です。

夜が怖いのは当たり前、さんさんと降り注ぐ太陽の光と青空の下にみえる闇がある。それが一番の恐怖なんだなぁと思わすにはいられない作品でした。