マンガ道(どう) ゴールデンラッキーの巻

競馬のことを書くよ。

〜不運の豪脚 マティリアル〜

昔、すごい好きな競走馬がいた。
マティリアルという名前のその馬は4歳クラッシック路線の前哨戦"スプリングS"というレースで後方一気のレースをした。
鞍上の岡部騎手いわく、「ミスターシービーしちゃった」という名セリフが生まれたレースだ。

その後、マティリアルは皐月賞を3着したあと、長らくゴール板を先頭で駆け抜けることは無くなった。
「もうダメなのかなぁ」
と、テレビの前で応援していた俺はなんとなく歯がゆい思いをしていたものだ。

そして迎えた、2年後の京王杯オータムハンデ。
鞍上は岡部。
スプリングSとは違う前からのレースで勝利をもぎ取った。
しかし、悲劇は歓喜のゴールすぐ後に起こった。
骨折、そして安楽死

それからはマティリアルの幻影を追うかのように、"後方一気"の追い込み馬を探してはファンになっていった。
マティリアルよりもはるかに物凄い豪脚を持つ馬も何頭も見てきたが、いまだにマティリアルを超えるほど好きになった馬はいない。




のドラマを見てゲラゲラ笑えるという感性はいらないけども。


あとさっきの自称マニアックさんの観るマニアック映画というのが「海猿」だということが明らかになりました。
思わず苦笑。
いや、海猿は悪くないよ。
悪いのはその人だよ。ベッコウアメみたいなメガネのその人。そのメガネを古来の秘伝のタレに漬け込んで販売すればいい。
きっと、いい。

その漬け込まれメガネをかけてきたら"面白い人"だと思うことにしよう。

いつもいく職場の喫煙所で、ふと下をみるとスンゴイとんがり靴が目に飛び込んできた。
といっても、実際に飛び込んできたら痛いし、凶器攻撃だしワリとゲンナリすると思うんですが、要は目撃つーことですね。

履いてる人は今風の感じの若者だったんですが、あの絵本の王子様とかが履いてる先がとんがっててクルッとまるまってるあの靴を伸ばしたみたいな靴を履いてる。
ズボンもそれに合わせてちょっと寸足らずでツンツルテンなのでそれこそちょっとアホっぽい王子っぽくて笑いそうになった。

彼はきっと大物になるよ(トンガリ靴を部長の頭頂部に突き刺したりする行為で)

自分で「マニアックな本読みます」
とか「洋画の超大作は観ないんですよ〜」
とか訳知り顔で吹聴する人がちょっとアレ。

自分で言うってことは意識してるってことだよね、マニアックだったり単館映画好きだったりとか。
それが目的になってるんだったらなんか本末転倒ですよ。
そういう行為自体がありふれた人だという印象を強めることになってる気がする。

普通大好きでもいいじゃない。
ねえ?






と、いうことで文さんにツッコまれたので早速、ゴールデンラッキー(以下、ゴ)のレビューです。


ゴールデンラッキー/榎本俊二

"シュール"
という言葉を先にうけたのは吉田戦車だったか。
ともあれ、個人的にはシュールといえば「ゴ」で、戦車はあくまで日常に存在しうる"変"だったと思う。
"正統派シュール"あえてこう呼ばせていただきたいのが「ゴ」だ。そしてさらに正統派だと思われるのが「プギ・ポンマリ/ノモトユウ」だが。

で、シュールに正統派があるかどうか?という疑問はどっかに置いといて、この「ゴ」はスゴイ。
4コママンガでありながら4コマ目で完結せず先を想像させるストーリー性はこのマンガにおいての醍醐味といえる。
またこのマンガでは「同じセリフ」を繰り返すことによって生まれるミニマル(ちっちゃい○のこと?)感とがあるいみサイケでもありテクノでありそして全知全能のアレなのだ。

というすごくテキトーかつそれっぽい単語を並べただけのダメな評ですが、簡単に言うと、単純な絵柄のクセにやたらサイバーワールドなのがスゴイよ、ってことです。