Dream14 ホワイトケージ

はっきりいって、ケージでもリングでもどっちでもいいんですよ。選手はどっちでも対応できるようにしてるんですし。

パンフの中で、川尻くんがそんなような事を言ってました。
あ、川尻くんじゃなかったかも。
でも、まさに選手がそう言ってる通り、観てるほうも同じ気持の人が大半だと思う。
舞台がメインなんじゃなくて、どんなワクワクするような仕掛けが待ってるのか、それが大事。
固執してしまうとそれだけ幅が狭くなるから、色々試して欲しいとは思います。

で、肝心の試合だったんですが、負けるだろうなあと思う所くんがやっぱり負け。
ケージには向いてないんじゃないかと思うし、相変わらずスタンド勝負(で変則的なストライカー)にはメッポウ弱い。
ケージをうまく使ってグラウンドに持っていくその前に負けちゃいました。
前田はきっと鬼の形相でロッカールームに所くんを呼び出すんだろうなあ、なんてすこしおかしくなりました。

前田(勉三さんタイプの方)は噛み合わない試合でした。スタンドの距離感が終始つかめない感じ。

宮田君の試合はもうどうでもいいですね、器用貧乏すぎというか、身体能力を生かせなさすぎというか、絶対強いはずなのに。
刺身で食ったほうが絶対うまいはずの鯖をフレークにして食べちゃうような勿体なさ。

山本・D・神の子は相手が強いのか弱いのかわかんないので復活とは思えないし、なにより悲壮すぎ。悲愴にならないほうがおかしいんですけど、Kidがそれをやったらおしまいだと思います。
アドレナリンがオーラとなって体中から発散されてた時が一番強かったと思うし、今は普通の格闘家って感じです。

で、件のハンセン先生。
ショックでございます。ショックなんでございます。
相手が高谷なのがショック。千葉の不良が北欧の処刑人を倒すだなんて、バキですよ、まんま。千春ね。
でもそれが起こるから面白いんですけどね。
あんな壮絶にKOされるハンセン先生を初めて見ました。

桜庭は本当に良かった。正直全く期待してませんでしたけど、なんですかあの懐かしき寝技の攻防は。
ハレックのヒクソンばりのヒザめがけての前蹴りとか素晴らしすぎ。
一番楽しめた試合でしし、少し泣きそうになりました。
でもこれで調子に乗って桜庭くんにどんどん試合させるのはやめて欲しい。
だってボロボロだもん、観てても。

メインのマッハは、うーん、なんで?って感じでした。
あそこで何故、足を自ら抜いていったのか?観客の僕らにはまったくわからなかった。
と思ったら、あそこでターンして抜いて行こうとしたらしいですね。
でもケージのせいで・・・・と。

観客以上に、選手がケージの難しさを一番わかってるというか、もうやりたくないとマッハに言わせるくらいだから(リングとは)かなりの違いがあるんですね。

大会の印象としてはケージが水に合う選手と合わない選手がくっきり分かれた大会だったんじゃないでしょうか。
”ケージだから”面白い、ってわけでもなかったですし、リングでも盛り上がりはそんなに変わらなかったのかな、と。勝敗は違ってたかもしれませんけど。

青木くんが負けた今、Dreamで注目できるカードってなんなんだろう。
7月は川尻くんVS青木くんらしいですが、あんまりワクワクしないです。
というかストライクフォースのが面白そう。

今後はDreamはリングに戻ってくんでしょうね。まあ、それもまたいいと思います。