CDレビュりブル3

昼休みを利用して「ポプラの秋/湯本香樹実」を読みました。

200ページ少々の短編でしたが、静かなクライマックスに近づくに連れて明らかになっていく伏線がすんなりと心地よく、読了後は題名の通りのポプラの葉が映える真っ青な秋空のような清々しい気持ちになりました。
この物語の主人公よりもだいぶ大人になった19歳の頃に僕も父親を亡くしているのですが、この物語の主人公は小学校低学年の癖に僕よりも対処法を良く知ってるなぁと感心しきりでした。

ん。ハンマーDだ。
ん。今オレはとっても厄介な事件に巻き込まれている。
違うな。厄介なのは事件じゃなくてオレだ。
ん。何故かオレはいま巨大な風船の中にいる。
なんでこんな事になっちまったんだ。
それもこれも今朝のマフィンに佃煮が挟まっていたからだ。ああ、愛しのキャリーアンはなんであんなものを朝っぱらから・・・ん。まあそれはいい。
とにかく風船の中で体育座りをして、クソみたいに小さくなった街を眺めているといろいろなことを思い出すぜ。
例えば今朝のマフィンだ。あれは最悪だった。まったくキャリーアンの奴ときたら・・・ん。それはまあいい。
しかしいつまでオレはこうして空に浮かんでいるんだろう?
こんな事になるならガキを引っぱたいてまでこんな風船を貰うんじゃなかった。あの風船を配っていたピエロもピエロだ。「この風船は大人一人を軽々運びますからくれぐれも中に入らないように」とかなんとか言ってくれれば・・・地上に降り立ったら容赦しねえ。佃煮入りのマフィンをたらふく食わせてやる。ん、まあそれはいい。
とにかく今はこの厄介な状況をなんとかしないと。
ん。そうだ携帯電話でエイトボールに連絡をしてみよう。アイツならなんとかしてくれるかも知れん。なんと言ってもアイツはオレの幼馴染だからな。まったくキンダガートン時代は楽しかった!
アイツがランチの時間にオレのランチボックスに佃煮入りのマフィンを入れた時なんかそりゃあもう・・・あの野郎!なんだかムカついてきたぞ!
早速電話だ。

ん。圏外か。

まったく困ったことになっちまった。


こんにちは、オレの名前は中島。みんなには8ボールって呼ばれている。

何故エイトボールかって?
今、「なぜエイトボールなのか?」と訊いたのか?
このオレにか?このエイトボール様にか?
甘えるんじゃねえ!若造!人の名前を聞く前にお前から名乗るがサラリーマンの礼儀だろうが!お前には"できる大人の自由時間"といった趣のブラッディ一泊旅行をプレゼントしてやらねえとならないらしいな!

すまんちょっとヒートアップ(&レンジアップで3分)しちまったようだ。
ウエル・・・そうだな仮にこうしよう、お前がビリヤードをプレイしていたとする。そう気の合う仲間とだ。おっと間違えるなよ、リッツパーティは後回しだ。もちろんそのあとで沢口靖子をどうこうするもお前の自由だ。
とにかく今は目の前の白い玉を突くことにだけに集中しろ。

エス!(キリスト)
そう、いいぞなかなか筋がいい。それがブレイクショットだ。

ということで、だ。お前の名前は明日からブレイクショットだ。無敵のブレイクショット様ここにあり、ってな。
ようし、これからは忙しくなるぞ!fu!fu!fu!



Impact Is Imminent/Exodus

01.Impact is Imminent
02.A.W.O.L
03.The Lunatic Parade
04.Within The Walls of Chaos
05.Objection Overruled
06.Only Death Decides
07.Heads They Win (Tails You Lose)
08.Changing of the Guard
09.Thrash Under Pressure


ベイエリアスラッシュといえばこのエクソダス
このアルバムは割と円熟期に作られたもので、勢いとテクニックが光る落ち着いた楽曲がそろっています。
ただ佳曲は多いのですが特出した曲が無いのでスラ〜と流して聴いてしまうのがちょっとアレ。
Voの声質が模造紙をクシャクシャにした時のような(相変わらずわかりにくい例え)癖のある声で好き嫌いが分かれます。



ホリエモンの野郎。

ところでホリエモンの本名ってなんていうんでしょうか。



SOUND OF WHITE NOISE/Anthrax

1.Potters Field
2.Only
3.Room For One More
4.Packaged Rebellion
5.Hy Pro Glo
6.Invisible
7.1000 Points Of Hate
8.Black Lodge
9.C11 H17 N2 O2 S Na
10.Burst
11.This Is Not An Exit
 

メタリカメガデスと並び称される事の多いスラッシュメタルバンドの大御所の93年のフルレンスアルバムです。

メタリカメガデスなどが「俺たちワルだぜ」的な硬派な音楽性だったのに対し、アンスラックスはわりとユニークな面を前面に押し出していたように思います。
いわば、体育の授業で「かったるくて出てられるかよ!」というのがメタリカなどで、笑いながら参加してるにも関わらずマラソンとかメチャメチャ早いのがアンスラックス(全然例えになってません)

おふざけといっても演奏技術は相当高く、ファンクや今で言うニューメタルの要素を多く取り入れた楽曲は今聴いてもまったく色褪せません。
時代が時代ならきっとシーンの先頭を走っていたことは間違いないような気がします。
このアルバムもタテ乗りライクな名曲が揃っていて突然聴きたくなります。