サタデー・デイ・ラーメン

今日はカレーを食いに行きます。

実は近所にジンギスカンの「ヤマダモンゴル」があるという情報を得てから非常に肉が食いたくなっております。
肉断ちしてからわりと経ちますがジンギスカンの誘惑はスゴイ。さすがモンゴルだけはある。歴史が違うなぁ。
それにしてもヤマダモンゴル。
このネーミングセンスはスゴイ。ちょっとしたプロレスラーの名前ですもん、これ。とりあえずモンゴルから出てこないんでいつも不戦勝。むしろ本人(ヤマダモンゴル)にはレスラーという自覚が無いから、大草原で羊を追いまわしているだけ。
そんなヤマダも今年で40歳だ。

というような妄想の果てに、とりあえず肉は我慢でヤマダインドを食ってまいります。


小学生の頃、土曜日のお昼ご飯といえば決まってラーメンでした。
朝起きて顔を洗う、学校へ行く、帰ってくる、ラーメン。
工場におけるルーチンワークの如く、土曜日はラーメンを食べるまでが規則正しくスケジュールに組み込まれていたわけです。
いわば、僕の土曜日はラーメンに支配されていたといってもそれは過言であり、ラーメンごときに支配されてたまるか、とも思うわけですが実際、土曜日の放課後に買い食いなどをする場合は「今日はお昼がラーメンだから、ベビースターではなくキナコ棒を買おう」などとやはり麺類に左右されていたわけでいわばラーメンに縛られた小学生だったと言えます。

さて、そんなある土曜日のこと、学校帰りに友人から「野球すんぞ」という情報を入手した僕は、いつもならテレビの「女の60分」を鑑賞しつつゆっくり食べているラーメンを急いでかきこみ、颯爽と自転車にまたがったのでありました。
グラウンドが家からわりと離れていたためペダルを漕ぐ足もさながら遊具を走るハムスターのよう。

走ること30分、無事にグラウンドに到着し試合が開始されました。
野球といっても小学生の遊び程度のモノでしたから割とルーズに開始。僕らは後攻でした。
初回の攻撃からバンバン打たれる僕らのエース。外野の僕は10点取られるまでグラウンドをそこかしこに駆け回るハメに。
そしてやっと回ってきた僕の打順でしたが、走り回ったためか、それともスィングに力が入りすぎていたのか、そのどちらともなのかわからないですが、相手ピッチャーの初球を空振りすると同時に「ゲェーップ」と激しいゲップが。
同時に鼻に違和感。
「さあしまってこうぜ!」tばかりに鼻から飛び出ている一本のラーメン。

ピッチャーと内野が肩を震わせる中、僕は麺をすごい勢いでブラブラさせながら三振を喫したのでありました。

こんな事があったわけですが、別にそれ以降、あだ名がラーメンになることもなく、土曜日は相変わらずラーメンを食っていましたが、良く噛んで食べるようになりました。